実は初めて子供部屋を用意した際、子供部屋に子供のものをすべて置いていました。
また勉強机には子供が置きたいといったコレクションや人形、本なども置いていました。
上の子が1年生の頃は机の上にはいつも何かしらものがあり、机の引き出しはごちゃごちゃで、結局勉強を始めるまでにも時間がかかるし、あれがないこれがないといつも探し物に追われ、忘れ物も多く、大変な状況でした。
また勉強をしている最中に読書を始めたり、気が散ることも多かったので、無駄な時間が多いといつも思っていました。
あの頃はなるべく子供が自分で解決できるよう好きにやらせて見守っていたのですが、一向に解決の兆しが見えなかったため親主導で子供が集中できる環境を作ることにしました。
結論から書くと、毎朝の勉強が習慣化する子供部屋の作り方のポイントは以下3点です。
①部屋の目的を決める
②目的に必要な最低限のものだけを置く(極限までものを減らす)
③やる気がなくても取り組める作業系の勉強から始める
以上3点について、詳しく以下に記載していこうと思います。
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①について
我が家は子供部屋で勉強しています。上の子が4年生までは下の子と同じ部屋、上の子が5年生からは子供達からの要望で、それぞれ自分の部屋を持つことにしました。
まず各々の部屋を作る前に、その部屋で何をしたいかを子供達と相談して決めました。
我が家の場合子供達はそれぞれの部屋で、
●自分の好きな時間に寝て起きたい
●宿題、勉強を集中して取り組みたい
●楽器の練習をしたい
というので、その目的に沿った部屋を作ることにしました。
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②について
目的を実現するために必要なものを部屋に配置しました。ベッド、机、毎日取り組む問題集、必要最低限の筆記用具、楽器、楽譜など。あとは学校関連のもの、私服などを置いて終了。それなりの広さの部屋にこれだけしか置かないので、かなり余白の多い部屋となっております。いわゆるミニマリストの部屋に近いです。ただ勉強机、カーテンや寝具は子供が自分で選んで部屋を作ったので、お気に入りのものに囲まれているという感覚だそうです。ちなみにカーテンは遮光ではなく、太陽の光で目覚められるようなものにしました。
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③について
毎朝やるべき勉強の順番をルーティン化し、朝起きて何をしたら良いかわからないということがないようにしています。また朝起きて一番最初はやる気がなくてもできる作業系の勉強、その後は思考系の勉強という流れにすることで、やる気がなかろうとも起きたら勉強に取り組めるようにしております。一度勉強し始めてしまえばあとはその流れで取り組めますので、勉強を開始するまでのハードルを極力下げる環境を作ることに注力しました。
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以上です。ちなみに子供の本やボードゲーム、コレクションなどはリビングから続いているプレイルームにまとめ、子供が遊ぶときは部屋にこもらせないようにしています。
正直、子供部屋にいる時間はそこまで多くはないのですが、それでも目的によって部屋を使い分けることで、この部屋にきたらこれをやる!と明確な意思をもって過ごせていると思うので、個人的には目的毎の部屋作りをしてよかったと思っております。
まずは机まわりを整理しました。上の子はかなり整理整頓が苦手なタイプ(プリントやお便りはランドセルの奥底に地層のように重なっており、毎日忘れ物をするタイプ)でしたので、コレクションなどを移動し、毎日使う問題集と必要最低限の文房具(鉛筆一本、赤鉛筆一本、消しゴム一つ、鉛筆けずり、消しかすクリーナー、付箋、タイマー)だけを置きました。するとあれだけ片付けができなかった子でもスムーズに管理できるようになり、勉強もすっと開始できるようになりました。
この最低限のものしか置かない方式がすっかり気に入りクローゼットも整理した結果、毎朝の準備もスムーズにできるようになりました。またものが少ないので学校に必要なものも特に整理整頓などせずただ置くだけで管理できるようになりました。下の子はもう少し管理能力が高いのですが、上の子同様最低限のものしか置かない方式にしたところ、入学直後から親の介入がほとんどなくても自己管理できました。
子供の管理能力を見極め机まわりは必要最低限のものだけにすること、勉強開始までのハードルも可能な限り下げることは親ができることだと思うので、もし以前のわが子のように忘れ物が多く、机がぐちゃぐちゃで勉強開始までに時間がかかるなどの状態でお困りの方がいらしたら、ぜひ試してみて欲しいです。極限までシンプルにする、これに尽きると思います。