年間3000冊以上読書をする子供の育て方

わかりやすいだろうとタイトルに数字を入れてみましたが、好きな一冊を暗唱できるほど読み込むのも素敵だと思うし、何年もかけて同じ本を読み自分の成長を味わうのもまた乙だし、読書は各々好きなスタイルで楽しんだら良いと思っております。ただ子育てをしている中で、どのくらい読書をしているか、どのように本を選ぶか、どうしたら本を読めるようになるかということを聞かれることが多かったので、どなたかのお役に立てればと思いこのタイトルで文章を書くことにしました。

さて年間3000冊以上とありますが、週70冊読むと月280冊、それが12カ月で3360冊ですね。週90冊程度になることもありますし長期休暇はもっと読みますので、上の子が低学年の頃は4000冊以上は読んでいたように思います。

なぜそんなに読書をするのかと子供たちに聞いてみましたら、現実にはない色々な体験を味わえるから、とのことでした。確かに私自身も、読書を通じて心が震えるほどの感動をした経験が忘れられず、その感動を求めて貪るように読書をしていたことを思い出しました。

なお私自身は読書好きでしたが、子供を本好きに育てようと考えたことはありません。というのも悪阻が非常に重かった上に、出産後も信じられないくらい寝ない子を育てており、毎日生きることで精一杯だったからです。そんな中、学生時代の友人が出産祝いにクレヨンハウスの定期便をプレゼントしてくれまして、毎月毎月面白い本が届くようになりました。そこですっかり絵本の世界に魅了され読み聞かせを始めました。

谷川俊太郎さんのもこもこもこやぽぱーぺぽぴぱっぷという絵本など、初めて読んだときはどこが面白いのかさっぱりわかりませんでしたが、子供が喜んで聞くので「赤ちゃんが好きな本はこういうものなのか、赤ちゃんの感性って面白い!」と感動したことを今でも鮮明に覚えています。そして他にはどんな本が好きなんだろう、と子供の反応を見てみたくなり、地域の図書館に足を運ぶようになりました。

赤ちゃんの本はすぐに読み終わるので、その当時私と子供のカードの上限いっぱいまで借りていました。また近所に大型書店があり、そこでも面白そうな本は片っ端から購入していました。毎日30~50冊は読み聞かせをしていた記憶があります。50冊ともなるとさすがに疲れるので「また明日読もうね」と終わりにしていました。

そんなわけで家にはいつも本があり、毎日本に触れているうちに、気がついたら子供は一人で本を読むようになっていたという状況です。なお私自身も高校を卒業するまで、週に何度か母が本を借りてきてくれ常に新しい本が用意されていたこと、母の生家に至っては10部屋以上部屋があるにも関わらず全ての部屋に本があったように記憶しております。そのため本が家にあると落ち着く感覚が今でもあります。こうして書き出してみると赤ちゃんの一年間だけでも一日30冊として月900冊、年間1万冊も読んでいたことになり驚いています。

上の子が幼稚園に入園したころ、下の子のために今度は主人の図書カードも作り、4人分借りられるようにしました。そして上限まで借り毎日読み聞かせをしました。そうこうするうちに上の子が年長の頃にはいわゆる文庫本を、小学1年生ではハリーポッターを読んでいました。(ちなみに4年生でもう一度ハリーポッターに夢中になり読み直していましたが、一年生の頃は文字を追っていただけでこの面白さを理解はしていなかったと話しておりました。)

下の子はそこまで多読ではないのですが、週40冊、月に160冊、年1920冊、長期休暇を入れれば2000冊以上読んでいます。

40冊の内訳としては20冊が児童書、10冊が自然科学系の絵本、5冊が社会の絵本、その他5冊という感じでしょうか。児童書以外は絵本なので、それで多読が可能になっているのだと思います。ただ自然科学の本は意外と奥が深く、上の子も絵本でも侮れないよねと楽しそうに読んでおります。

なお上の子は下の子が借りてきた本もすべて読むので、自分の40冊プラス40冊で週80冊程度となります。上の子も小説が10冊、理科系の本、5冊、社会の本2冊、その他3冊という構成ですかね。

時間としては1日30分から1時間程度、週末は1日2時間程度は読んでいると思います。

読む速度などはあまり考えたことはないですが、私も文庫本だと15分で読み上の子も同じくらいのスピードで読んでいたので、割と気軽に何冊も読めるタイプだと思います。

よし、3000冊読もう!と気負っているわけではなく、気が付いたらそうなっていたという感じなのであまり参考にはならないかもしれませんが、とにかく子供の絵本が面白くて面白くて、子供たちと面白い本を選んで新しい世界を知ることを楽しんでいたらこうなったという状況です。

上の子は日常とはかけ離れたような世界を楽しんでいるように見えますし、下の子は感情移入しながら読むタイプのようで、日常ではできないような感情の揺さぶりを読書を通じて体験しているように見えます。たくさんの本に触れることで、自分が好きな本の傾向もわかってきた、と下の子は最近話しておりますので、自我を認識するツールとしても読書は役に立っているのだと思います。

なお漫画も読みますが、上記にはカウントしていません。サバイバル、実験対決、日本の歴史、世界の歴史、タイムワープ、ドラえもんなどの学習漫画をはじめ様々な漫画もセリフを覚えるくらい読み込んでいましたが、下の子が漫画しか読まなくなった時期があり今は漫画を控えめにしています。

タイトルではずいぶん風呂敷を広げてしまいましたが、実際今まで何をしてきたか書き出してみると育て方なんてほどのことは書けませんでした。ただこういう家庭もあるということで、どなたかのお役に立てたら幸いです。

またおすすめの本などもゆくゆくは書いていこうと思います。そのうち読書ブログになったりして。でもこうして思考を整理する作業というのは楽しいものです。では本日もお付き合いありがとうございました。今日も素敵な一日になりますように!

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